歯を失って、初めてその大切さがわかります。「食事をする」、「話をする」といった日常的な生活に不自由さが生じるだけでなく、審美的な口元でなくなるため精神面への影響も少なくありません。
もし、放置しておいた場合は、噛み合せも悪くなるため、食事しやすい方ばかり使うので、さらにかみあわせがずれてしまいます。それが、顎関節症となるまでに至ると、顎の関節や顔、首、肩の痛み、口が開きづらい、といった症状がでてきます。また、顔貌も変化し、年齢以上に老けて見られてしまいます。
歯を失った場合の治療方法は「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3つの方法があります。
固定式であるため装着しても違和感があまりません。 また、人工の歯の材料を選択することにより天然の歯と遜色のない審美的な修復が可能です。
しかし、ブリッジを支え、固定するために、たとえ健康な場合でも両隣の歯を削る必要があります。 また、支えになる歯には負担がかかり、それが原因で両隣の歯にトラブルを生じる場合があります。
ブリッジでは適応できないような大きな欠損に有効で、 また健全な歯を削らずに補うことができます。
しかし、バネによる隣の歯への負担が大きく噛む力が健康な状態に比べて30~40%くらいになります。また、口の中に違和感を感じやすいなどの欠点を持ちます。
天然歯のように顎の骨に固定するので違和感がなく、噛む力も天然歯の約80%回復します。 隣の歯を削る必要がなく、見た目が最も天然歯に近くなります。
しかし、インプラントを顎の骨に埋め込む手術が必要ですので、全身の疾患がある場合には治療できない場合があります。